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​つれづれ草

essays in idleness

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つれづれ草 -Berlin, Taiwan, Kumamoto -          

つれづれなるまゝに、日暮らし硯に向かひて、

心にうつりゆく由なしごとを、

そこはかとなく書き付くれば、

あやしうこそもの狂ほしけれ。

 

ドイツに移住して、最初に惹かれたものは植物の色でした。

2 年が経ち、暮らしが落ち着き、そこが日常の場になっても

爽やかで、軽やかな色彩に

今でもたびたび、眼を、心を、奪われてしまいます。

 

幼少期からおもちゃが大好きでした。

大人になった今でも、変わらず大好きで愛しく感じます。

どこへ行っても、探してしまうし、見つけてしまいます。

目が合ってしまうのです。そうしたら、もう連れて帰るしかありません。

ベルリンで生活して、1 番増えたものは 服でも本でもなく、おもちゃたちです。

 

彼らはなんの役にも立ちません。

立てるつもりで購入するわけでもありません。

 

毎日乗る電車から見る、流れていく景色は特別なものではなく

日々視界に入る、家の壁紙は新鮮なものではないはずです。

 

それでもそれらは私のつれづれなる愛しい存在です。

きっと、ある日突然、胸を強く締め付けてくる強い存在です。

ささやかな「もの」を再構築し、作品にしました。

 

Alles Gute. 全て素晴らしい。日々は愛おしく狂おしい。

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《つれづれ草 - ベルリン- 》

  2019年 インスタレーション

  Bethanien room 139  ベルリン、ドイツ

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《つれづれ草 - Berlin , Taiwan , Kumamoto - 》

  2019年 インスタレーション

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