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Hanako Miyamoto
HOME LIKE
家族ではないが、家族のようなもの。家ではないが家のようなもの。

《HOME LIKE》
2025年 インスタレーション
第一生命ギャラリー
撮影:服部芽衣






宮本は最近、作品に人の手が入ることを自分に許せるようになってきたと語る。それは、彼女が近年祖母と暮らし、看取ったことと無関係ではない。祖母の元を訪れる介護スタッフの存在は、家族にとっては欠くことのできない「他者」であり、家族の中に”侵入”してきた「社会」であり、祖母の日常にささやかだが確かな豊かさを添えるものであった。親戚でも友人でもない他者の存在が、家族の属性の一つとなり、それによって固定された日常が輪郭を緩める。この経験は作品の成立にも変化を生んだ。インストーラーと協働したり、他者が持ち込んだ物を作品に取り込んだり、彼女自身がふり解いてきたその手に誰かが(何かが)繋がることで、彼女は自他の境界線を揺さぶろうとしているように思う。このことは、彼女の一貫した制作のテーマである「家族」や「家」に対する考え方にも少なからぬ影響を与えているように見える。自身の本拠地である熊本で小さなレジデンス施設を運営し、アーティストを招いて一定期間身近に暮らすことも、おそらく「家族」の形を溶解させ続けているに違いない。家族ではないが、家族のようなもの。家ではないが家のようなもの。「HOME LIKE」。他者と、他者から生まれる想像(創造)への信頼を、彼女は強く表明していると私は感じる。
山下弘子(坂本善三美術館学芸員)
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