しろが消えていく。

white fades away

katen.jpg
734.jpg
sirogakieteku.jpg

幼い頃から父に繰り返し、繰り返し

「人から見ても、自分で見ても幸せにならなければいけない」

言い聞かされて来ました。

この言葉は納得がいくような、いかないような微妙な心地の悪さを感じる言葉でした。

 

姉の結婚を控えたある日に、

「これで、俺の人から見た幸せも完成に近づいたな」

と彼は言いました。

いわく

「お前たち子どもが無事全員、結婚していった時【俺】の人から見た幸せは完成する」

のだそうです。

 

このとき、幼い頃から感じていた違和感はこれなのだと気付かされました。

「父」が、人から見て幸せになるために私のあらゆる行動が

あるかのような考えに、不快さを抱いていたのでした。

 

彼の言葉、それらすべてが間違いでないのは理解しています。

それでも、

「オレのため」

という感情が込められた数々の言葉には煩わしさを感じ、心が激しく拒否を示すのです.

自分の心にある色々な想いと、父の「オレのため」を

ウエディングドレスに縫い付けて、心の整理をはかりました。

NY.jpg

《しろが消えていく。》

  Chicago ・ NY ・  Berlinにてパフォーマンス

  2016年 5月 -  9月

しろが消えていく。アメリカ.jpg
0523[1].jpg

熊本に帰郷し、

父の間近で、制作を続けていくうちに、

私の作品は願っていた方向と真逆に進んでしまい。

心の整理もうまくいかず、

どろどろとして、苦しい塊ばかりが主張を強くした。

もう 1 度、

距離をとるために、

東京よりも もっと遠く、

海外にいこうと決めた。

新しい転居先を探す旅で、白いドレスに日々の

出来事、想いを刺繍を紡いだ。

しろは消えていく。

想いが、かさむ。