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Hanako Miyamoto
しろが増えていく。
- For Whom The Bell Tolls -
大切なひとが
居なくなったと知った時
置いていかれた心地でした。
視界は赤に染まって、
胸は痛く、
身が縮んで
動けなくなる気がしました。
けれど、私は動いています。
生きていて、作り続けています。
『誰がために鐘は鳴る』
鐘は毎日どこかで鳴っています。
悲しみは私のものであり、
私だけのもの。ではありません。
『誰がために鐘は鳴る』
居なくなった愛しい人に
伝えたかった言葉を、忘れられない想いを
ドレスに紡ぎます。
私や、あなたの視界の赤、残る痛みを、
紡いで、静かな白に変えていきたいです。
この作品は、誰でも参加できます。
置き去りになっている言葉や想いを、
どこかに 1 度吐き出したい方は想いを書いてください。
私がドレスに紡ぎます。
『誰がために鐘は鳴る』
人は離れ小島ではない
一人で独立してはいない
人は皆大陸の一部
もしその土が波に洗われると
ヨーロッパの大陸は狭くなっていく
さながら
岬が波に削られていくように
あなたの友やあなたの土地が
波に流されていくように
誰かが死ぬのもこれに似て
我が身を削られるのも同じ
なぜなら自らも人類の一部
ゆえに問う無か
誰がために弔いの鐘は鳴るのかと
それが鳴るのは
あなたのため
(ジョン・ダン詩浜野聡訳)
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